Re:Trigger その引き金の先 ー感想②ー
前回の続きです。
今回は白服さんと、野崎さんと、もう1人職員組のぜっちゃんについて。
※ネタバレ全開の各キャストに対する語彙力ないオタクの感想ブログです。ご注意ください。
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まず、ノア(リヒト)役の白服について。
白服さんに大してはもう凄いという言葉しか出てこなかった……さすがっす……ほんと……。
てかまずノアのキャラがいいんだよなぁ。嫌味っぽくて口が悪くてゲス顔の似合う本当はいいやつ。オタク大好きなやつですよ。
あと白服さんすごいなって思ったのは、ノアの中にたくさんの二面性が存在してたことかなって思います。大人っぽさと幼さ、優しさと残酷さ、黒と白。
すげー嫌なやつだなって思うのに、すげー良い奴ってこともわかるんですよ。
作者である浅井さんですら読めなかったノアという役を振られるところに白服さんの演技への信頼みたいなのを感じて良きです。
ノアで印象に残ったところが3つあって、
1つ目は、リヒトとアーベントの過去話のところ。
ここのリヒトが幼いんです……。
姿は変わらないのに、子供に見える。
話し方や動き方がぐっと幼くなる。あっ、すごいって本気で思った。
「ぶっ潰したい」「本気だよ?」
このふたつのセリフの言い方が特に刺さった。
純粋で残酷で幼い子供の声だった。
2つ目は、第17アーク全員でのトリガーが決まった時、ナイトと話すシーンあるじゃないですか?
そこで、
「させればいいじゃん、殺し合い。そんでそれを全世界に生中継して、ここをぶっ壊す。それがこの作戦でしょ?」
みたいなセリフをね、ナイトが言うんですよ。
で、このセリフ聞いて第17のABOたちを殺し合わせるのを躊躇ってた吹っ切れたようにそうだなって同意する。
3回目でやっと気づいたんですけど、ここのノア、ちゃんとナイトのセリフの中の「全世界に生中継して、」って部分ではっと気づいたような顔するんですよ。
あ、ここでイーリスが企んでるって気づいてる!ってなった。
こういうの、1回目じゃわからない伏線って感じで最高~!!!
気づいた時テンション上がったもん。
これは全員に言えることでもあるんだけど、こういうところまでちゃんと演技作りこんでるからこそ、今回本当にどのシーンで誰見ても面白かったなと思います。
3つ目が、これは25日の昼公演での話なんですけど、イーリスがノアのことを止めるシーンあるじゃないですか。
今なら全部見なかったことにしてやるからって、言うところ、25日の昼公演のそのシーン、イーリスがセリフ噛んじゃったんですよ。
それでもイーリスはイーリスを崩さなかったし、舞台上の緊張感は緩まなかったけど、客席側の緊張感がその瞬間ちょっと緩んじゃったんですよね、あ、噛んだって思っちゃった。
でも、そのイーリスに対するノアの「あぁ、そうだよ!その通りだよ!」みたいなセリフの熱量が前日より確実に高くて、また一気に観客を物語に引きずり込むような強さがあった。
舞台っていうものの凄さを改めて感じたというか。
同じ舞台はひとつもない、全てが1回きりで、やり直しもきかない。
それを感じたというか、んんん最高だった。
あとそこからキャスト側の熱量も上がった気がしました。
感情がめちゃくちゃ乗ってるなって感じるシーンが多かったというか、まさに白服さんがみんなの感情のトリガーを引いたように思えた。
やっぱリーダーなんだよな。かっけぇよ。
次に、エレ役の野崎弁当について。
はーーーまずエレのビジュアル最高ではありませんか????
これもうずっと言ってるんですけど、白衣片手に上手から出てくる初登場シーンのシルエットが完全に峰倉かずや先生の作画だった……誰か共感して…。
ていうか終始ビジュアルが2次元だったなこの人。
綺麗な横顔、薄い体、立ち方、物の持ち方、完璧すぎましたね。これは2次元です。アニメ化して。
ところで、エレは人間らしい人だなって思います。
イーリスに割り切ることが大切だよという割に、ナイトのことずっと割り切れないままだったりするところとか。
傷を負ったまま生きる人の切なさみたいなのが野崎さんは似合うなぁって感じました。
エレで印象に残ったシーンは2つ
1つ目は、トリガーの説明?回想?の時に、ナイトが拳銃を持たされ、扉を撃とうとするところで、拳銃を握らされるシーン。
あそこから、ナイトが自分を撃ち抜いて声を出さずに叫ぶまでの一連の表情が、めっちゃ良かった。
怯えたように銃を持つ、撃てない撃てるわけないって顔をする、ナイトが自分を撃った瞬間、叫びながら崩れ落ちる。
ひとつもセリフがないのに、否定も拒絶も懇願も絶望も全てが見えた。聞こえた。
やめろ、いやだ、やめてくれ、ナイト!
最後の絶望的な叫び。
声のない叫び。しんっど。
普段の野崎さんがあまり感情が読めない表情を良くするイメージなので、余計に負の感情をこんなにもあらわにしているところがとても印象に残った。
最後に叫ぶ時の顔は、今でも目に焼き付いて離れないほどに。
2つ目は、最後死んだと思ったナイトが起き上がってきて、思わずその手を握るところ。
ノアにひどい顔だと笑われて、ひどい顔でいいと少しだけ笑うところ。
はーーー最高でしたよね。泣きましたよね。
序盤の悪夢を見たあとのひどい顔と、悪夢が終わった瞬間のひどい顔。
その対比があーーーって。(突然語彙力をなくす
絶望とか、恐怖とか、後悔とか、そんなマイナスの気持ちだけの暗くて青い、"ひどい顔"と、安堵とか、喜びとか、愛情とか、優しくて暖かい感情がつまったあの"ひどい顔"。
ぐしゃぐしゃの顔で安心したように泣いて笑って、「ひどい顔でいい」って。
CFTMの時の賢者は感情をあらわにするというよりは微笑みに感情を含ませるような、あまり人間らしくなくて、ほかの登場人物よりひとつ上の視点に居るような、何を考えているかわからない何を知っているかわからない強い存在、そういう人だったようなイメージなんですけど、対して今回のエレはトラウマを乗り越えられてなかったり、線引きをしきれなかったり、逃げようとしてしまったり、人間らしい弱さを持った人であり、観客に1番近い立場にいたキャラでもあると思います。
だから、エレの感情に共感し涙する。
その点でもエレってこの劇の中で大切な存在だったと思います。
野崎さんどんどん演技上手くなっていくなぁ〜!!
殺してもいい命たのしみだなぁ!!(行けない(DVD待ってます
そして次に、ムスタ役のぜあらる。について。
ムスタは最初、ネタキャラかと思ってたんですよ。(失礼)
もしくは、博士とは違う意味で嫌なやつ。
なぁなぁで、事なかれ主義で、責任を負いたくない、まさに組織のダメな上司みたいな感じかなぁとかさ。
いや、ぜんっぜんそんなこと無かったわ。
めっちゃ良い奴じゃん……泣いたじゃん……
エレに対しても思ったけど、こんな優しい人がこの施設で働くのってすごく辛いだろうなと思うし、こんな優しい人がこのプロジェクトに残る理由ってなんだろうって、また考えさせられる。
CFTMの博士が、罪悪感や後悔や嫉妬っていう暗い感情が多いキャラクターだったのに対して、今回のムスタはいつも笑顔で優しくて暖かくてみんなのことを思ってる。
今の社長としてのぜっちゃんに重なる部分があるなぁって感じました。
ムスタのシーンで印象に残ったところは2つ
1つめは、倒れたあとのシーン。
「投与、されちゃったよね。」
このセリフの言い方が日に日に良くなってるなって思った。
葛藤と複雑な心境。飲まない、飲めないと思っていた薬を、飲んでしまったことへの罪悪感と、ABOたちへの感謝や悼み、そういうものが見えたというか。
それでそのあと、イーリスに正義がどこにあるのか問われて、その胸を叩く。
イーリスの感想で、彼の中の正義が揺れた部分の話をしたじゃないですか。
1番初めにムスタに薬を渡した時。
あの時は、彼の中でABOを犠牲に作った薬を使うことは正義だったと思うんです。
でも、ABOと触れ合って、ABOも人間だってこと痛感して、その正義が揺らいでの、正義はどこにあるのかって言葉だったんだと思ってて、その言葉に胸を指すムスタもまた、この時のイーリスのように葛藤の中にいたのかなって思います。
本当の正しさって難しい。
そういう所も含めてしんどかった……。
2つめは、1番最後のシーン。
エレとイーリスが午後の検診に向かって、9つのメンバーカラーの前で優しく微笑むところ。
あそこめっっっちゃ良くなかったですか?!
あのシーンIs there -RAL color-って感じだった……
9色の花が周りで咲き誇っていたよ~涙
10の光が輝く時目の前には奇跡が広がっていたよ~涙
自分の意思で、自分の命を、自分のために使い始めた彼らを、
過去に捕われず、過去を乗りこえ、未来を生き始めた彼らを、
9色に囲まれて、後ろから優しく見守るムスタの微笑みが、ぜっちゃんと重なっていろんな意味で泣けたよね……
もしかしなくても浅井さんぜっちゃん大好きでしょう?ねぇ?
というかここに限らず、脚本全体に、あっ本当にめせもあ。のこと見てくれてんだな、好きになってくれてんだなって感じるシーンが沢山あって、浅井さんがますます好きになりました。
第3弾もやってほしい……。待ってます……(気が早すぎる
以上、白服さん、野崎さん、ぜっちゃんに対する感想でした!
次はあおいくん、ぷんちゃん、げるたんについて書きます!
よかったら読んでください。