Re:Trigger その引き金の先 ー感想③ー
前回の続きです。
今回はあおいくんと、ぷんちゃんと、げるたんについて。
※ネタバレ全開の各キャストに対する語彙力ないオタクの感想ブログです。ご注意ください。
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まず、ナイト役のあおいについて。
配役が神すぎませんか??
みんなを巻き込み、影響を与え、変えていく、自由で強い存在。
そんなナイトとめせもあ。の絶対的エースあおいくんはとてもリンクしてて、この役を振るなんて大正解だなって思いました(何目線?
ずっと舞台上にいるわけじゃないし、CFTMと比べたら出番はぐっと減ったけど、でも出てくる度に物語を舞台上を、掻き乱し加速させていく。
めちゃくちゃ印象に残る役柄でしたよね。
こういう立ち位置だからこそ、ナイトが客席から登場する演出がめっちゃいいなって思ってて、舞台や物語だけでなく、観客をも巻き込んで掻き乱す感じ、ナイトの誰よりも自由なところが表現されてるなって感じました。
ナイトのシーンで印象に残ったところは3つ
1つはイーリスにナイフを突きつけるところ。
こっこのナイトめっっちゃかっこよくないですか?!
腹減ったー!っていってご飯かきこんでたかと思ったらダンっとナイフを突きつける(語彙力がない
もうその瞬発力と動きの正確性。
すごいよ、あの一瞬でイーリスに正体バレちゃったちょっとおマヌケなおもしろシーンの空気が一気に引き締まった。
ここが1番それを感じた場面だったんですが、これ以外にも舞台上の空気をガラッと変える役割がナイトにはあったなって思ってるんです。
それが出来るのって、あおいくんの瞬発力と魅せる力があってこそのものだと思います。
個人的に、あおいくんって自分を魅せることにとても長けていると思うんですね。
どう動いたらどう言ったら、相手がどう感じるか。
それがわかってるからこそ、空気を変えるのがうまいのかなぁと思いました。
2つめはエレとの回想シーン。
あの歌の、ナイトの歌い出し「あなたを、追いかけた。」ここの声がさぁ~幼くて優しいんだよ~涙
声のトーンひとつで幼さを表現できるあおいくん。
そのあとの表情、動き、全部が幼くて、完全に子供。
だからこそ余計にしんどい。
その幼い子供が、トリガーに選ばれ、戦わされて、あんな選択迫られて。
前の記事で、エレは観客に1番近い立場にいるキャラクターだという話をしたんですけど、ナイトのその幼さがリアルであればあるほど、エレへの感情移入が強くなって、またしんどいというか。
そういう役柄や演技どうしの相乗効果?っていうのかな、そういうのが感じれる場面で、舞台だなぁって思いました。
3つめは25日の昼公演の話なんですけど、最後17アーク全員でのトリガーのとき、ナイトを見て去ろうとするエレに「逃げんなよ」っていうシーン。
「最後まで見ててよ。」そういったナイトのセリフの後ろに、私には「お父さん」って聞こえたんです涙(幻聴
まじで「お父さん」って言うかと思った。
もうその瞬間、エレとの回想シーンがぶわぁーって蘇って泣いた……
優しくて暖かい慕うような声。
「逃げんなよ」の声色が強かった分、その「最後まで見ててよ」が余計に優しく聞こえた。
あそこどんな気持ちで言ってたのか聞きたい。
お父さん、って、思っててくれたらいいなって、そんなふうに思った。
次はリール役の気まぐれプリンスについて。
いや~!リール良かったなぁーー!!!
ABOの中から主人公を1人選ぶとするならば、それはリールだと思います。
外の世界に憧れ、葛藤し、決断する。
リールの決断をきっかけに、他のABOも決断する。
優しくて真面目で人のために生きてきたリールだけど、その心の奥底にはどうしても叶えたい願いが、野心と呼ぶような強い思いがあって。
いつだってみんなを支えてきたサブリーダーであるぷんちゃんがこの役をやることって、とても意味があるなと感じました。
そんなリールで印象に残ったところは3つ
1つめはリールというよりぷんちゃんの印象に残ったところになるんですが、劇中のダンスがすごかった。
パンフレットでも浅井さんがぷんちゃんのしなやかさについて言及していたかと思うんですが、まさにその言葉の通り、めちゃくちゃしなやかで綺麗だった……。
とくにトリガーの説明のところ、アーベントとのダンスがもうなんか、え?シルク・ドゥ・ソレイユ?って思った。
しなやかでバネのあるぷんちゃんのダンスに、アンニュイな表情とメイクがぴったりでした。
いやーそばかすメイク大正解じゃありませんでした??
あの細い腕を強調するような衣装よかった。
繊細で脆くて壊れそうにみえて、しなやかで芯がある。
ビジュアルとダンスのギャップが、リールという人物を表しているようでした。
2つめはトリガーの説明中、3つの選択肢の話になる所。
ここのリールの表情めちゃくちゃ良かった……
恐怖と絶望で壊れそうな顔。
よく考えたら、この3つの選択肢ってABO達にとって初めて、自分で選べる選択肢なんですよね。
人のための命だと言われ、自由な選択などさせてもらえなかったABOの、初めての選択がこれって……。
トリガーに強い希望を抱いていたリールだからこそ、そのトリガーが希望ではなく絶望だったことに、あんな表情をする。
手の震えとか、流れる涙とか、荒い呼吸とか、演技とは思えないほどリアルでこっちまで苦しくなった。
3つめは最後のトリガーで自分に銃口を向けるシーン。
推理小説の犯人の話で、ユオに「教えて貰ったらええやん」って笑われて、「もう、いいや」って自分のこめかみに銃を向けるその表情。
少し微笑んで、でも泣きそうで、怖いような安堵したようなその表情がめっちゃよかった。
死ぬのは怖い。でも、やっと自分の命について自分で決められるんだっていう安堵とかうれしさとか、そういうのを感じた。
いやー今回のリール終始表情がよかったな……。
前回のCFTMでの月詠はポーカーフェイスでクールで感情を表に出さないタイプだったけれど、リールは嬉しくて笑うし怖くて泣く。
あと月詠はかぐや様のためっていう1本強い感情があって、それを元に行動している感じだったけど、リールは葛藤が多いイメージでした。
外に出たい。でも外が怖い。
トリガーに選ばれたい。でも本当はみんなと出たい。
その葛藤を、見事に表現出来てて、ぷんちゃんすごいなって、感じました。
次に、ノクト役のフォーゲルについて。
マイペースで気分屋。
結構、フォーゲルさんに近いキャラだなぁと思ったんですが、違うなと感じたのは自分に対する臆病さというか、んん伝わってくれ。
本当に個人的に、なんですけど、フォーゲルさんって誰かを失うことは恐れても、自分がどうにかなることは恐れないようなイメージがあって。
でもノクトは自分の身に起こることも恐れるタイプ。あと、まだ幼さが残る感じ。
幼いからこそ、自分の身に起こることを恐れてるのかなって。
あとねぇ、ノクトは優しい子だって感じる部分が多かった。
倒れてるナイトに1番に駆け寄るのはノクトだし、ノアに押しのけられてふらついたイーリスに自然に手を差し伸べるし、フォーゲルさんの中にいるノクトっていう存在が、裏芝居を通じて表現されてるなって感じた。
ノクトで印象に残ったシーンは3つ
1つは、ホクとのシーン。
怯えるホクが笑ってと言うのに対して、笑わねぇよって優しく笑う。
お兄ちゃん……!って思ったし、そのあと自分も震えてるのに気づかれて、俺だって怖いよと本音を漏らす。んんんノクト……涙
ホクは臆病だとパンフにも書いてありましたが、ノクトも多分本当は同じくらい臆病なんだと思います。不安そうに服の裾を握ったり、落ち着きなく目が泳いでるのが印象的だったから。
でも、ホクを支える立場でいるのって、自分がホクのこと守らなきゃって思ってるからなのかなっていうか、はじめてのおつかいで自分も泣きそうなのに弟のために涙堪えるお兄ちゃん的な……。
二人の関係性がわかるいいシーンだった。
2つめは虹を1人で歌い出すところ。
ソロ歌唱~~〜(咽び泣く緑推し
CFTMの時は、結構いい役だったけれどソロ歌唱パートはなくて、今度こそは!って思ってたらあんな大切なシーンで……浅井さんありがとうございます(号泣
ユオに煽られて1度目は断るけれど、2度目で迷いながらも歌い出すノクト。
それはきっと、ライラのことがあったからなのかなぁって思います。
ライラが危ない状況で、ライラが作った歌を、1人で歌うのを嫌がっていたノクトが、1人で歌う。
これは、ライラのための歌だった。
最初、下を向いたまま歌い出すノクトに、ライラへの想いが見えた気がした。
音もあってたし、感情も乗ってた。
推しだからじゃなく、ノクトがライラのために歌った歌だから泣いた。
めっちゃよかったよ〜涙
3つめは、25日のマチネの話だけど、最後のトリガーでホク向かって言う言葉。
「お前の母親のことはわかんねぇけど、兄弟がいたらこんな感じなのかなって思ったよ。」
このセリフがさぁ~!!!涙声だったんだよ〜!!
角度的に表情が見えない中でのそのセリフでさ、24日の時は優しくてお兄ちゃん的な言い方だったんだけど、25日の昼はそれに涙が加わってて、未来のために引き金を引く覚悟を決めながら、それでもやっぱり死ぬのを怖いと思っている人間らしさみたいなのを感じた。
こんなの泣くじゃん……涙
以上、あおいくん、ぷんちゃん、げるたんについての感想でした!
次は、とみたん、にーちゃん、近藤さんについて書きます。
よかったら読んでください。