ニヒっを紐解きたい
※このブログは、りりっと初めて見て2ヶ月半、ワンマンは1周年しか行ったことなく、りりっとのパフォは4回しか見たことないオタクが、まだ歌詞でてない段階でニヒっを読み解きたいブログです。
ニヒっ、MVに気を取られて、こんなの廃墟になったクラブハウスを拠点にしてるカラーギャングりりっとじゃん〜!!!とか言ってたんだけど、この曲の歌詞めっっちゃ俺らを後押ししてくれる優しい歌詞なんじゃねぇの?!って、深夜のキャスでオタクと一緒に気づいたので共有したい所存です。
とりあえず、居酒屋でMV見たから歌詞聞けなくてMVの感想だけTwitterで垂れ流してたら、フォロワー各位から、早く歌詞聞けって言われて歌詞聞いたんですけど、日本語聞き取り能力無さすぎて何も聞き取れなかったので、フォロワーの弟が聞き取ってくれた歌詞を元に、何とか聞き取った暫定歌詞で話を進めていくことを許してください。
歌詞が出たので加筆修正しました。
なんなら青野さんのライナーノーツもでた!!
それらも踏まえて、でも自分の解釈を書きます。
青野さんの意図からはズレるかもだけど、私が受け取ったものということで何卒🙏
まず、私的にはこの曲って「人生全賭けして勝った経験のあるりりっとが歌う、人生全部賭けてみろよ。そしたら新しい人生見えるよ。」っていうメッセージソングだと思ったの!
ニヒっと壊してしまいそう
ニヒっと笑っていて可哀想に
きっとあんたもお隣さん
砂時計を逆さまにしてごらん
ニヒっとなんて哭かせてしまいそう
ニヒっと笑っていて紛いもん
リミットが外れたらあんたもこっち側、ね?
ニヒヒ
1番終わりのサビ。
「砂時計を逆さまにしてごらん」
って歌詞。
この曲、砂時計が多分とてもキーワードな気がする。
MVも最初と最後に砂時計映るし、メンバーも持ってるし、砂時計が出てくる画面がぐるっと回る演出は砂時計をひっくり返してること表してんだな〜と思う。
(ところで最後のとこ滝かなたの砂時計だけ砂落ち切ってるの何故問題は解決してない。なんで???)
この歌詞が、「砂時計の、底に落ちて積もった砂のように、積み重ねてきた今までの人生、全部ひっくり返して新しい人生(砂)積み重ねてみたくない?」みたいな意味だと思ったんです!
でも、この砂時計、青野さんのライナーノーツによればどうしようもなくなってこぼれ落ちてく感情や、諦めのようなものらしい。
でもやっぱりそうなっても、前半の「底に落ちて積もった砂のように積み重ねてきた今までの人生」って部分は合ってそう。
ただその人生が、諦めの果てにある後悔ばかりの人生であるということかなって。
そうしたりやっぱり、1番A.Bメロがさ、
この人生納得してないし、成功してるヤツらは妬ましいし、でもこの人生しかないんだから、仕方なく無い?って思い込む負け犬の遠吠えって感じがしてくる。
まず最初のここ
窮屈と憂鬱をループする日々に俯く
次第に慣れてく晴れてくにつれて
裏腹に曇りががる面は浮かばれない
あーつまらな
昨夜未明 悲鳴となった感情 言い聞かした
大丈夫落ち着け
毎分毎秒心蝕まれぬように
宮前パートは、この人生に納得できてない、このままでいいのかわかんない、でもそんな気持ちに慣れてきて、これが普通だって?つまんないね?みたいな意味で、
で、朝賀パートの歌詞がわかった途端共感性が強すぎると思ったんだけど。
ここはさ、きっと誰しもが1度は体験したことある、どうやっても眠れない日なんだ。
眠れなくて、眠れないから色んな考えが頭をめぐって、寝よう寝ようと思ってるうちに窓の外が明るくなったりしてさ。
そういう時ほどマイナス思考が止まらなくて心を蝕まれるんだよね。
(ところで宮前のつまらなーが最高に刺さった。あと朝賀表情良すぎて声出た。)
ほんで次の青野パートね。
聞き取れなかったから歌詞ありがとう。
駆け足でくだる螺旋階段
惰性 怠慢
鳴かず飛ばず腐る my life
曖昧な最悪なマイナスが最大化
惰性:いままでの習慣や勢い
怠慢:怠けて義務を怠ること
私びっくりしたんだけど、惰性ってこんな意味って知ってた?私は知らんかった。
ここのパートは、自暴自棄になってる感があるなと感じた。登っていくはずの階段を降りて、惰性すら怠慢でやめて、鳴かず飛ばずのまま腐っていく人生、そのまま自分なんてってマイナス思考が膨らんでいく。
そんで滝のパート
言って誰が見い出せるこの価値観を
灰になるまで燃やしたあの歌詞カード
僻んでは口を塞いで妬んでは目を覆い
するぞ偽善者の匂い
「誰が見いだせるこの価値観を」誰に俺のことがわかんの?っていう、諦観を感じる。
燃やした歌詞カードは、結局自分のことを歌ってる訳じゃなかった、いつかは救ってくれたはずのあの歌たち。私はたまにこの気持ちを味わう。
そんで「僻んでは口を塞いで妬んでは目を覆いするぞ偽善者の匂い」って歌詞さぁ〜、僻んでるけど言えないし、妬んでるけど見ないふりして、そんで嫉妬なんて抱いてませんって顔する偽善者って感じ。
(ところでちょっと話ズレるけど、「灰になるまで燃やしたこの歌詞カード」を、歌唱メンの滝かなたが歌うのめっちゃアツい。)
そして仁科パートと黄ノ瀬パート
不条理不公平と不甲斐なさを覚え
常に50/50などないんだ。 と思え
泡沫な夢に溺れ自らに返ってくる
負け犬の遠吠え baow wow wa
この世は不条理で不公平で、そんな世の中に対して自分たちが何か出来る訳でもない不条理さ。
50/50なんて無くて、持ってる人は持ってて、持ってない自分は持ってない。
自分もこうなれるかな、自分にも与えられるかなって、そんな泡沫の夢を抱いても、結局は負け犬の遠吠えにしかならない、いつだって負け戦の自分みたいなものに、失望したりする。
(てかここの仁科すっげぇラップ上手くね?デモがあってその通り歌ってるんだとしたら相当耳良くないか?最高だね?)
で!2番の歌詞
雑踏に紛れ込んで 劣等に蓋をして
真っ当な人生送れってっと勘違い甚だしい
あなたらしい って限られた文字数で俺を語るな
馬鹿馬鹿しい
見栄 意地 木っ端微塵にしてゴミ箱へ未練を重ねて皮肉にも醜い色した身体だからなのかな
その引きつった顔の理由
うわ、効く〜!!
ここまでで、負け戦ばっかりしてきて、鳴かず飛ばずの人生だったから、もう人生このままで行くしかないよねって思ってる人間に真っ向から違くね?っていう歌詞。
特にこの、綾野&朝賀パート、そんな普通の人間みたいに真っ当(笑)な人生送って、それがあなたらしい?勝手に俺を語るなよ。
って、最高〜!!!
そしてこれはきっと、"俺"であって、"お前"でもあると思うんだ。
俺の人生も語れないし、お前の人生も語れないだろって。
批判であって鼓舞なんだ。
ほんで「未練を重ねて皮肉にも醜い色をした身体」ね。
醜い色をした身体ってなんだよって思ってたらフォロワーがゾンビって言ってくれました。それです。
あの時ああすれば、あの時こうすれば、なんて未練タラタラで生きてるなんて、死んでんのに生きてるゾンビと一緒じゃんってことじゃないの?!
図星だから引きつってんの?その顔?ってことなんじゃないの?!
平凡な景色を綺麗だなとアイツが口ずさむ
冷酷な目をした世間がやたらと吹き荒ぶ
で、ここはさ、先に冷酷な目をした世間の話をするんだけど、これはさ、どうせ恵まれてるから、とか、結局才能が、とかそんな世間が、本当は簡単に乗り越えられるはずの理想と現実の境目を濃くしてる、みたいな感じに聞こえて、
そうなったら平凡な景色を綺麗だって言えるアイツは、境目を簡単に超えられるんだよ。
伝わる?!これ!!
つまりは、平凡な景色を綺麗だって言えたのがりりっとなんじゃないの?!ってことなんだけど。
で、ここなんだけど。
リアルとフェイクの境界線
狭間に立たされてる正体不明な
アイツは誰 俺はダメ?
なんでアイツだけ? 俺は
てゆかWho am I?
この刹那に何を懸ける? 決められるのは自分だけ
この、「リアルとフェイク」
何がリアルで何がフェイクかは、人によって変わるんですよ。
この人生で満足しようとしてる"俺"にとってのリアルは「諦めて生きてるこの人生」で、フェイクは「夢見たあの人生」なんだけど、"アイツ"にとっては逆なのよ!
で、この刹那に今までの人生全部betしたアイツは、俺が「夢見たあの人生」に立ってんのよ。
こんなの"アイツ"はりりっとぢゃん!!!
りりっとぢゃん……みんなさ、今までの人生あって、前職あったりなんかして、普通の未来もあったはずで、そんななかアイドル"研修生"になって、コロナ禍で先輩グループすらどうなるんだ?みたいな時期でも研修生続けて、ReLITとしてデビューしたのは、もう"人生全賭けして勝った男たち"ぢゃん!!!
と私は思ったんだけど、青野さんのライナーノーツを読んでみると、彼ら、というか青野さんは今もまだ境界線に立ってるのかもしれないと思った。
人生賭けて、勝って、いまReLITという成功の場所に立っているように見えても、まだそこすら境界線になのかもしれない。
私からみたら、満ち足りた場所に立ってるようにみえても、そこにはまだ足りないものがあって、足りなくて足りなくて足りないから、不安になるし嫉妬するし感情がマイナスになったりする。
でも、こういう足りないと思える気持ちっていうか、一種の"飢え"こそが、彼らを唯一無二にしていく感じがして、そういうギラつきに私たちは惹かれるんじゃないかと思ったり。
で、サビ
ニヒっと奪ってしまうぞ
ニヒっと怒ってみて反対称に
きっとあんたも気付くはず
鏡のように自分が見えるかな
ニヒっとなんて乱れてしまいそう
ニヒっと怒ってみては内緒
ビビッときたならば
あんたはこっち側の人間なんだ
ニヒヒ
「反対称にきっとあんたも気づくはず 鏡のように自分が見えるかな」って歌詞。
反対称: ある要素にある変換を施した結果が、元の要素に逆符号を付けたものと同じになること。
文系、反対称の意味がわからなくて本当に悩んだ。
でも、コトバンクによると「ある関数 f(x) が与えられたとき,f(-x)=-f(x) ならば反対称な関数と呼ぶ。」らしい。
これもあんまり意味わかんないけど、感覚的に読みとった結果、パッと見違うように見える僕らは=なんだよってことかなって。
鏡みてみな?同じでしょ?ってことかなって。
だからほら、あんたもこっち側の人間だって言ってる。
こっち側ってのは、足りなくて飢えてるからこそ、違う人生を歩める側。
はい!で、ここからが1番好きな歌詞!
じゃりっと砂を噛んで
大切なものほど傷をつくって
サクッと匙投げられないのが人生
人間なんて美しいんだろ?
この世界に1人だけ 決められるのは自分だけ
え〜この歌詞めっっっちゃ良くない?!
理想の人生歩んでるように見えるアイツも、選ばれて成功してるように見えるアイツも、砂かんで傷ついてるし、じゃあ人生やーめた!って自分で決めた人生の匙投げることもできねぇし、ってネガティブなこと続いてさ、あーあ、人間ってそういうもんだよね。
って言ってからの、それってなんて美しいんだろうね?って言ってくるの。
強すぎん??カッコよすぎん???この歌詞書いたのどっちかわかんねーけど、青野精一郎もマンチ漢もかっけーよ!ありがとう!!!!
あと、ここさ後ろでピッピッピッピッて音鳴ってるの。なんの音なんだろって思ってたんだけど、遠くから掠れて聞こえてくる心電図の音を意識して入れてるらしい。
マンチさん……!!!!!
生きるってことの苦しさと、生きるってことの美しさを歌うこの歌詞の後ろに、鼓動の音と同じ意味の心電図の音入れるなんてカッコよすぎるじゃん。
そんで、「決められるのは自分だけ」って続く。
人間なんて最悪って思うのも、人間なんて美しいって思うのも、決めんのは自分だよ?って。
ライナーノーツでも言ってたね。
色んなことを言う人がいるけど、最後に決めるのは自分自身だけ。
マジでこの歌詞好きすぎる。額に入れて飾りたい。
で、最後。
ニヒっと零してしまいそう
ニヒっと笑っていて可哀想
ね、きっとあんたもお隣さん
砂時計を逆さにしてごらん
ニヒっとなんて哭かせてしまいそう
ニヒっと笑っていて紛いもん
リミットが外れたらあんたはこっち側の人間
人間 人間 人間 人間なんだ
ニヒヒ
ね、きっとあんたもお隣さんって、砂時計を逆さにしてごらんって、あんたも一緒だってわかったでしょ?砂時計(人生)ひっくり返してみなよ!って笑顔で手出してくれてる〜!!!!
そんでさ、この砂時計をひっくり返すって行為、人生をやり直してみない?って意味だけだと受け取ってたけど、青野さんのライナーノーツを読むと、ひっくり返して新しく落ちる砂もまた、自分たちが過去に貰った言葉で、してもらった事で、自分自身の悩みで、決断で、人生で。
やり直す。というより、それを糧に新しい人生を始めるような、そんな意味に捉えることが出来た。
過去にけりをつける、それが砂時計をひっくり返すってことなんだなって。
そんで最後、人間って4回繰り返す。
俺もあんたも同じ人間って言われてるような気持ちになる。
えっ?!まじで?!私も行ける!?って思ったら二ヒヒって笑ってくれました。
ありがとう〜涙涙涙(もはや妄想)
これはりりっとからの、あんたもこっち来いよ。って応援歌だと思ったらめっちゃ優しくて嬉しくなった。
俺、人生もうちょっと頑張ってみるよ……。
深読みだったら笑うけど、私はそう受け取ったよ。サンキュー青野。サンキューマンチ漢。サンキューりりっと。そんな気持ちです。
ありがとうございました。
(てか、ニヒっ見て曇天見返したら、歌詞があまりにもコロナ禍〜デビューまでの気持ちすぎて涙出るかと思った。
やっぱり歌って、歌詞聞くもんだな!!!
今まで曲調とセリフあるかだけしか考えてなくてごめん!いっぱい聞き直すよ!!)