青野精一郎からみた綾野れんを読み解きたい
ReLIT 3rdシングル「挑戦者のテーマ」の発売日だよみんな!!!!
(書いてる間に次の日になったよみんな……)
ツアーで聞いた時からもうめちゃくちゃカッコよくて最高だったんですが、サブスク解禁されて歌詞が分かったので前回同様、歌詞を読み解きたいと思って書いてます。
今回は綾野れんがセンターってことで、青野さんがれんくんを思い描いて書いた歌詞なんだろうという前提の元、話を進めていこうと思います。
ところで、愛知のMCで、歌詞を書くためにれんを憑依させて……みたいな話をしていたところで私は大盛り上がりしました。
憑依型アイドル青野精一郎~♡♡♡♡♡♡
ここから本編
(偏見と勝手なイメージ増し増しでお送りしますが許してください。)
まず歌詞全体に対して感じたことなのだけれど、結構前回のニヒっより直接的でストレートなわかりやすい歌詞に感じて、そういう部分からも青野さんの言葉と言うよりは、れんくんを表現した言葉ってイメージが個人的にはしたんですがどうでしょう?
あとそういえば、ReLITのシングル表題曲は全部、サビ始まりのAメロラップって曲の構成だよね。
ラップ大好きなので助かる。
流れていく血と汗が交わって
滲む光と影の世界
守るべき誇りぶつかり合った
然るは己との闘い
1Round 2Round 3Round
掴み取る 喰らいつく 百獣の王に
何度だって 何度だって 何度だって打たれても立ち上がる 名も無き“挑戦者"
始まり方がかっけぇ~よ!!👏👏
MVからもこの歌詞からも、今回のテーマはボクシング🥊って感じ。
チャンピョンベルトに挑む挑戦者側に綾野れんを置いてる感じは、個人的にめちゃしっくり来た。
DDにおいて、赤はエースの色っていうのはわりとオタク共通認識かなって感じがするんだけど、その中でもれんくんって、ベビ時代からあおいくんと踊ってみた出したり、あとダンスの系統的にも、あのあおいくんの正当後継みたいなイメージが自分の中にはあるんですよ。(めちゃ個人の意見)
で、自分はやっぱりめ。オタでもあるから、あおいくんと言えば絶対的エースなイメージが強くて、その正当後継っぽいなって思ってたれんくんが、"挑戦者"って呼ばれて、"掴み取る 食らいつく 百獣の王に"って歌詞で表現されてるのがしっくり来た。
あとれんくんの、普段ちょっとお馬鹿でたぁ坊みたいな笑い方するのに、パフォーマンスになるとギラつく感じが、ボクシングの闘争心溢れるイメージともピッタリだ……!と感じた。
走る夕日沈む ロードワーク
ノックアウトさせないためのスタミナ
甘い気持ちセルフコントロール
一苦労なんてもうノーダメージさ
知ってるかシャルル・ボードレール
死の舞踏より生の武闘家だ
そうきっと何度も繰り返し踏ん張るだけ
ボクシング詳しくないけど、ボクシングドラマとかでよく見る練習風景が浮かぶ歌詞だよねここ。
あとこういう、泥臭くてストイックなイメージ、綾野れんに対して私はある。
そして現れる「シャルル・ボードレール」
誰?!?!と思わんかった?私は思った。
シャルル・ピエールボードレール(1821-1867)
フランスの詩人、評論家。
フランス近代詩、象徴主義の創始者。
6歳で父と死別。翌年、母親が再婚したのを悩み、文学を志した。詩集『悪の華』は出版直後、風俗壊乱で起訴された。一方、芸術家たちは、その独創性と芸術的完成を「新しい戦慄の創造」と称えた。他に『パリの憂鬱』などがある。(wiki引用)
あ、青野さん好きそ~!!!!
彼の詩集『悪の華』の中に、『死の舞踏』という詩があるらしく、とりあえず読んでみた。
(よかったらここから読めるので読んでみてくれ。『悪の花』097 死の舞踏 – Invitation@Baudelaire)
詩を沢山読んできたタイプの人間では無いので、読解力が足らなかったら申し訳ないのだけれど、これを読んで感じたのは「死は美しい」ということと、「人間は死には勝てない」ということ。
軽く調べただけなので間違っていたら申し訳ないのだけれど、このシャルル・ボードレールという人は、死を救済だと思っていたタイプっぽい。
彼の書いた詩の中には、死をテーマにしたものが多く、その中でも自殺賛美と取れる内容のものもあるらしい。また、彼は晩年何度も自殺を企てていたそうだ。
あと死の舞踏といえば、普通に絵画とかのモチーフとして中世の頃によく用いられてるもので、よく骸骨と人間が踊ってるみたいな絵あるじゃん(見たことある?)あれだよね。死を前にしたら、生前どんな人間でどんなに偉かったとしても無意味だよね~みたいな死生観。そのくらい、死とは人間に平等に訪れる絶対的な力だよねという話。
話を戻します。
ここまで調べてやっと、この歌詞めちゃくちゃ素敵なのでは?!と気付く私。
ここの歌詞は死という絶対的な強者を救いとしていたシャルル・ボードレールに対して、そんな死よりも、生きるために戦う者の方が強くてし美しいって知ってた?って自慢げに語りかけるような歌詞になってる。
なにそれめっちゃカッコイイじゃん。
青野さんってさぁ、太宰が好きだし、50の質問で無人島に持って行くもの安楽死の薬って答えるし、部下の死によって追い詰められた男の名前名乗ってるし(永遠のとなりの話だ)、根の感性的にはシャルル寄りだと思うんだよね。
死は救いになると思ってそうだし、うっすらとした希死念慮を抱きながら生きてそう。(あくまでイメージである)
そんな青野さんが、綾野れんをイメージした歌詞の中に、こんな表現を使うってことはさ、綾野れんと出会って接する中で、死より生の方が強く美しいと感じる瞬間があったんじゃないかとか思えて、地球の関係性に思いを馳せてしまうよ……。全部妄想なんだけどね……。
てか、この2行に文字数使いすぎでしぬ。
(ところで話は変わるんだけど、青野さんがこういう死に近いものに惹かれているのを感じる度に、青野さんの隠れた危うさみたいなものが垣間見えて、言葉を選ばずに言うと"エロい"なって思っちまうよネ……)
強くなるというのは鈍くなることみたいだ
君の気持ちも気付けなくなる
それでも勝者?はたまた敗者?
神に問え
強くなるとは鈍くなること。その通りかも……!と感じた。
強くなると傷つきにくくなって、人の気持ちに鈍くなるってのはわりと私たちの日常の中でもよく起こることだなって思った。
綾野れんは、ReLITのみんなもよく言っているけれど、みんなを引っ張っていく側の人間なんだと思う。
だからこそ、理想も目標もちゃんとあって、それを目指す過程で他者とぶつかることや、思わず傷つけることってあったと思うんだよ。
それでも勝者を目指すのか、そうやって傷つけるくらいなら敗者を選ぶのか。
歌詞は"神に問え"と続くけれど、綾野れんって神様信じてなさそう。(特大偏見
でも神様って結局、自分の信じたいものの事じゃないですか?
己の信じる神に問うこと=己に問う事なんじゃないかとか思った。結局、どこまで行っても最後に決めるのは自分自身だ。
気を抜くと 砕け散る 硝子のように
何度だって何度だって何度だって
望んでもこれまでと 尻尾を巻いて“降伏"?
はじめの一歩踏み出してんだきっと
俺を見てよもっと どうしようもない
世知辛いんだずっと所詮五十歩百歩
そのまま終わりの一途
認めないよ
同じ歌詞は割愛。
このサビ後半とCメロは挫折に対する歌詞に感じた。
何度も傷ついてひびだらけのガラスは、気を抜くと割れそうで、何度も立ち上がったけど折れそうで、じゃあ降伏する?と問う。
その後で、ずっと強かった歌詞に後ろ向きな歌詞が混ざっていく。
頑張っているんだから俺を見てほしいという願いと、それでもどうしようも無いという諦めとか、努力してもなかなか成果がでないことへの焦りとか、このまま終わるんじゃないかっていう不安。
でも最後に、そんなもの認めないという不屈の精神が垣間見える。
か、かっこいい~!!!!
本当に毎回思うけれど、青野さんの書く歌詞ってCメロに起承転結の転の部分がきて、めちゃくちゃアガる。
あと、ボクシングをテーマにした歌詞の中に"はじめの一歩"って入ってるの、ちょっとした遊び心的なものを感じてニコッとした。
『はじめの一歩』といえば、登場人物全員主人公って言われてたり、「強いとはなにか?」をテーマにしたお話だから余計に。
あと話変わるんですけど、俺を見てよもっとの歌割りが黄桃なの、だいぶグッとくるんですがわかります????
夢を見るというのは現実を見ることだった
君をいつだって想っているのに
これは綺麗事? それとも言い訳? 紙一重
夢を見るとは現実を見ること。
この歌詞がれんくんは1番好きらしいと風の噂(フォロワー)に聞いた。
確かに、夢を見てそれに向けて努力するということは、現状を把握して自分の実力を正確に知ることから始まるのだと思う。
で、後に続く歌詞的に、ここで言う"夢"っていうのは、実現が果てしなく難しいもののことを指している気がする。
君を想うっていう歌詞、夢を見るってことだと思う。
こんなにもずっと夢見て、それに向かって頑張っているのに。
だからきっと叶うはずだと思うのは綺麗事なのか?
それを言い訳にして諦めない理由として縋ってるだけじゃないのか?
ここは、そういう突き放すような歌詞に私は聞こえた。
擦りむいた心ボロボロだった
それでも一人ではないから
どんな困難が待ち受けても
燃えるこの炎は消えない
で、ここに繋がる。
そうやって夢を見るから擦りむいたボロボロの心を抱えてる。でも、それでも1人ではないっていうこの歌詞で、綾野れんの歌が、"ReLITの"綾野れんの歌になった感じがして、めちゃ好きだな~!と思ったよ~!!
7人で目指すものだから、どんな困難があってもこの炎は消えないってめっちゃアツいよ。
かっけーよ!!
1Round 2Round 3Round
掴み取る喰らいつく 百獣の王に
何度だって 何度だって何度だって
打たれても立ち上がる
名も無き“挑戦者"
傷跡が俺の“道標"だ
で、一番最初の歌詞に戻ってくる。
この構成もめっちゃいい。
綾野れんの歌だと思って聞き始めたときに流れる最初の歌詞が、ReLITの綾野れんの曲なんだと自覚したあとにもう一度流れる。
で、最後の歌詞。
ここで、"轍"ではなくて、"道標"という単語を使うところに、まだまだ道半ばで、通ってきた過去よりも、これから到達する未来を見ている感じがして好きだなと思ったよ~。
全体的に本当に強くてめちゃくちゃかっこいい歌詞で、綾野れんのギラついた強さのイメージが凄くしっくりくるなぁ~と思った。
こうやって、歌詞のこと沢山考えたあとで読む、青野さん自身のライナーノーツが大好きだから、またライナーノーツ出るのも楽しみだよ~!
あとさぁ、これからどんどん他のみんなのセンター曲も出るんだって思ったら、それぞれを青野さんがどう表現してくれるのかもめちゃくちゃ楽しみになっちゃった。
本当に青野さんの書く歌詞が好きだ!!
ここまで読んでくれてありがとうございました〜👋