Re:Trigger その引き金の先 ー感想①ー
リトリガロスに耐えきれなくなってブログ始めました。
ありあ。と言います。
まず、砂岡事務所プロデュース、ミュージカル第2弾『Re:Trigger』6日間の公演、キャストや関係者の皆さんも、オタクの皆さんもお疲れ様でした。
いやーとんでもない舞台でしたね。
前情報が少なく、キャストビジュアルと題材がノアの方舟ということと、浅井さんのしんどい舞台になるという言葉だけを頼りに、こんな話だったらどうしよう……と考えながら行きましたが、予想超えてきました。あーしんど。
私は24日の昼夜、25日の昼と3回お邪魔させて頂いたんですが、どれも同じ舞台はなく、全ての舞台上でその一瞬をみんながそれぞれの役で生きていたと感じました。
今回のリトリガは、前回のCFTMと違って明確な主人公がいなかったなと個人的には思いました。
まぁ、主人公が誰かってなったらたぶんノアかイーリスなのかなとは思うんですが、でも全員が主人公だと言われても納得出来てしまえるような見せ場があったし葛藤があったしストーリーがあったなって思います。
そしてその見せ場に心を掴まれて印象に残ってしまうのって、浅井さんがめせもあ。やぜっちゃん、さっさー、こぬのこと、見て知って好きになってくれたから、彼らとリンクするような役を、見せ場を描けたのかなって思いました。
浅井さんにはほんと頭が上がりません。
しかも浅井さんのツイートで、裏芝居は演出つけてないって聞いて、よけいに鳥肌立ちましたよね。
あの人のあれも、あの子のあれも、心の思うままやってたってことですか?!
もう、しんどいがすぎます……🤦♀️
また、CFTMの時もそうでしたが、オタクが考えられるだけの空白があるというか。
全てを100%語らず、妄s…想像の余地を残してくれるところが、くぅーっ!オタクのことわかってますね!という気持ち。
ネタバレ解禁になって #リトリガ のタグが考察で賑わってるのがめちゃくちゃ楽しい今です笑
DVD組ほんと覚悟しといてください。
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以下、がっつりネタバレを含む個々キャストへの感想です。
まずはイーリス役の二番煎じについて。
初めて見たときの影ナレが、イーリスだったんですが、私もうそれ聞いただけでびっくりしたというか、二番くんだ!じゃなくて、イーリスだ……って思ったんですよね。
CFTMのときの静は寡黙だからセリフ少ないし、あまり感情を表に出すことも無いキャラで二番くんっぽかったのが、今回はセリフめちゃくちゃ多いし明るくて真っ直ぐでそれでいて最後まで明かされない想いを抱えてる。
正直、めせもあ。の中で1番演技とかに興味無さそうなのが二番くんかなって思ってて、だからこそ難しい役どころであり、かなりキーポイントとなるイーリスを、二番くんがやるんだって少しだけ意外に思った。
でも、終わったあとはさすがだなっておもいました。
やると決めたらやる。
パンフレットにも書いてありましたが、二番煎じのそういうところってすげぇカッコイイなって改めて思った。
イーリスで印象に残ったシーンは2つありました。
1つ目はオーブにはじめての実験がどんな気持ちが聞かれて、家畜に例えた意地の悪いその言葉に、イーリスが苦しげに笑うのがあーーーってなった。
「家畜を育てたことは無いけれど、似てる気がするよ。これで満足?」って、穏やかでそれでいて暗めの声で、オーブを宥めるように言うけれど、でもこれはイーリスの本心だと思う。
普通人間は、こういう醜い感情というか、認めたくない感情を言い当てられた時、そんなことないって反発しちゃうと思うんですよね。でも、イーリスは違う。イーリスは曲がったことが嫌い。だから自分の気持ちにも嘘はつかない。オーブに挑発されて自分の気持ちに気づいて、それを認める。
それって強さだなって思います。
正直でまっすぐ。だから割り切れない。
強いけど危うい。
その通りだって認めた苦しげな微笑みは、そのあとのアルバとオーブの会話で語られる、イーリスの人物像を的確に表してるなって感じた。
熱血教師みたいに、まっすぐで、不器用。
二つめは、ナイトにナイフを突きつけられて初めてABOを見たとき、どう思った?と聞かれたシーン。
「ロボットみたいだなって。」
「生きてるんじゃなくて、生かされてるんだなって、思ったよ。」
これは最前で見た時に感じたんだけれど、ナイフを突きつけられてるから、表情はあまり変わらないというか、緊張した面持ちなんだけど、その目は悲しげに揺れてたように見えた。
個人的に、このあたりからイーリスの正義というか、彼の中の正しさがすこし揺らぎ始めるような気がしているんですよ。
この辺の詳しい話は考察編のブログ書くつもりなのでそこで書きます。
ただ、ここのイーリスの瞳が、とても悲しかったのが印象的だったの。
目の演技って一番大事でありながら、難しい演技でもあると思うから。
二番煎じ本気だなって、思ったんですよね。
次に、ユオ役のノックソについて。
今回の劇でいちばん私を泣かせたのは完全にのっくんだった。いや、ユオだった。本気でそう思う。
のっくんのユオの演技の何がいいって、裏芝居なんだよね。
1番の古株で、みんなを気にかけているようでありながら、自由時間には必ず1人で舞台を去っていくユオ。
イーリスに慣れてきた?って気にかけるように声かけるくせに、頼らんといてな?と干渉させることはやんわり躱すユオ。
彼が、楽しそうに干渉し合って影響されあっていくABOたちを見つめる瞳や表情に、完全に泣かされた。やられた。
ユオで印象に残ったシーンは3つ。
1つ目は、みんなで「その名は虹」を歌うシーン。
ライラの歌に、リールが歌詞をつけて、バスケしてたナイト、ノクト、ホクも集まって、みんなで歌い出す。
でもその時、ユオだけは下手の奥で1人で座って遠くを見つめてるんですよね。
もうね、私は二回目の時これみて泣いたよ。
1人だけ泣いてたよ。彼が背負ってきた年月を思わせる顔だった。しんど……。
それでさぁ、「なんや賑やかやなぁ」って最後の方やっとみんなに合流するけどそれでも歌おうとはしない。やっぱり少し離れてみんなを見てる。
そこにさ、リールやオーブが言わせようってコソコソして、その橋の名は~ってユオに振って、そこでユオは虹って歌うけど、その顔が嬉しそうでありながら困ったような泣きそうな顔にも見えて。
その時、あーこいつらが死ぬん見たくないなぁとか思ってんのかなぁとかさ!そう思ったら泣くしか無かった。(もはや妄想である)
2つ目は実験前夜、明日実験を行うことを告げたイーリスとの会話のシーン。
「なんて顔しとるん、葬式やないんやから。」
「ごめん。」
「謝るん禁止!なぁ、いいこと教えたろか?実験の前日の夕飯の豪華さで、その実験のハードさがわかんねん。いつも通りやったら、そんなハードじゃない。いつもより豪華やったらまぁまぁハード。あー豪華じゃなかったらええんやけどなぁ。」
もうこの、夕飯の話するときのユオの声と顔がさぁ!
半笑いでずっと口角上がってるけど困ったようにまゆは下がってる。胸が痛すぎるでしょ。
しかもユオはさぁ、明日の朝から実験を始めますってなった時、ホクが怯えたり、他のみんなも目を逸らしたり俯いたり少し落ち着かなくなる中、たったひとり真っ直ぐ前を向いて表情を変えないんだよね。そしてそこは、笑ってないの。
でもイーリスと話す時は笑うの。それはきっと、イーリスのためなんだよ。そんな顔せんといてや、って大丈夫やから、ってでもイーリスは真っ直ぐで正直だから聞いちゃうんだよね。
「なんで笑えるの?」
そう言われた時、ユオの笑顔が一瞬固まるの。
それでイーリスが「ごめん、」って謝ったのにまた笑って「だから、謝るん禁止!」って明るく言ってみせる。あーーー今笑顔固まった!!って思った。
笑うしかないユオ、、、エモみMAXだよ、、、幸せになって、、、。
3つめはみんなが発症に怯えて叫ぶシーンでの大声。
「あーもう、うっさいわ!!」
これ聞いた瞬間、鳥肌立ったというか。
うわって思った。ユオの初めての明確な怒り、いや、怒りじゃないかな、でも初めて本心を全力であらわにした瞬間だったと思う。
ユオこんな顔するんだ、って思ったんだよね。
それまでのユオはなんにも期待してないような真顔か、諦めたような笑顔しか見せてなかったから。
ユオって、心情的にはエレとかムスタ寄りかなと感じていて、1桁のABOである彼はきっと沢山沢山ABO達を見送ってきた。
割り切る必要があったのは、ユオもなのかなって思う。自分たちは道具でしかない、人間じゃないって割り切る、諦める。それが、自分の心を守るために苦しまないために必要なことだったんじゃないかな。
だから笑う。恐怖も不安もすべて感じてないフリして、希望も未来も夢も全部知らないフリして、諦めたように。
2019年しんどいオブザイヤー受賞案件でしょ、、、つらい。
そんなユオがここで感情をあらわにしたのは、あの時、その名は虹をみんなで歌ってしまったからなのかなぁって。
ユオは虹!って歌ったあの時、彼らのこと自分のこと、割り切れなくなったんじゃないの?
つらすぎます。
こんな感じで書いてたら20000字超えのアホみたいなブログで来ちゃいそうなので一旦切ります。
次は白服さんと野崎さんのこと書きます。
ラブチア順に書いていきますね。
良かったらそれも呼んでください。
ありがとうございました。