独り言

荒ぶる気持ちを書きます

Re:Trigger その引き金の先 ー感想⑤ー

前回の続きです。

 

今回はさっさー、えーすけ、藤田くんについて。

 

※ネタバレ全開の各キャストに対する語彙力ないオタクの感想ブログです。ご注意ください。

 

✁┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 

まずは、ノーチ役のさっさーについて。

ノーチ……しんど……。

ノーチに関しては、セリフが少ない役だったけれど、何考えてんだろ?何思ってんだろ?ってなるシーンが少なくて、表情とか動きとか歌う時の声色で、あ、今こんなふうに考えてるんだろうなってわかる演技が多くて、純粋にすごいなって思った。

演技初挑戦なのに、さっさーの中でノーチっていう人間が出来上がってるからこそなのかなって感じた。

ノーチって、ABOたちの中ではおそらく最年少だし、無口で無愛想で素直じゃないからこそ、いままで他のABOと深く関わったこと無かったんじゃないかなって勝手に思ってて。

だから多分、いままでで1番仲良かったABOはライラだったのかな、とか。

そう思ったらエモエモMAXだよ……ノーチ……。

 

ノーチのシーンで印象に残った場面は2つ

1つは、実験前夜の歌。

「素直になってみたりして」の歌い方がめちゃ綺麗で悲しげで、うってなった。

素直じゃないし、口数少ないノーチだけど、いつだって歌声は素直だと感じていて、たとえばその後の発症を恐れてノクトやホクが叫ぶシーン。

そこでも、後ろで歌うノーチの声が、今までより強くて必死で、いっぱいいっぱいな感じがして、怖くて怖くてたまらないことが伝わってくる。

そんなノーチが歌う「素直になってみたりして」は、"して"の部分が高音で裏声になることも含めて、悲しみとか恐れみたいなものが感じ取れて、切なかった。

こんなときじゃなきゃ素直になれないノーチ。

素直になれたのは、死ぬかもしれないって分かってるからなんだろうなって。

あーーしんどい。

 

2つめは、最後のトリガーで銃口を向け合うところ。

「俺は、歌が好きだ!」

裏返るほど精一杯な素直なセリフ。

それはオーブに向けられたものでありながら、ライラに向けられたものでもあったのかなぁと感じたり。

死ぬかもしれない。

その間際に言うセリフが、歌が好き。

このセリフにいろんな思いが込められてるっておもった。みんなと歌うのが楽しかった、もっとみんなと歌いたかった、もっとライラと歌いたかった、歌が好きだった、大好きだった、って。

言葉にするのが苦手で、想いを伝えるのが苦手なノーチが、そんな想い全部ひっくるめた言葉が「歌が好きだ!」だったのかなぁって。

ううう、泣いた。泣かずにはいられないよこんなの。

そしてそのあとオーブがさ、それ聞いて「あはは、俺も。」って笑うじゃん?

多分オーブはさぁ、ノーチのそう言う込められた想い全部ひっくるめて感じ取って、その全てに対して、俺もって答えたのかなぁって、そんな感じに思ったんですよ。

音楽室組まじしんどいよ……。すき……。

 

 

 

 

次に、ホク役のえーすけについて。

もうホクに関しては愛しくて切なくてたまらんかった。

序盤は笑顔で元気でそんなイメージなのに、人一倍臆病で、実験を、死ぬことを恐れてる。

序盤の方、笑顔なんだけど心からじゃなさそうな感じが、2回目、3回目と見るうちにしんどくてたまらなかった。

笑う門に来るんでしょう?福!ってさぁ、このセリフっていま幸せだったらこんな言い方にならないじゃないですか。

笑顔で恐怖をかき消して、幸せが来るのを待ってるホク。健気でしんどい……。

 

ホクで印象に残ったシーンは2つ

1つは、発症を恐れて叫ぶシーン。

ここほんっと鳥肌たった。最高だった。

臆病で、本当はいつも実験を恐れていたホク。

でも、笑顔でいることで、それを誤魔化してやって来てたのに、ナイトが来て、人間らしく生きることとか、人と関わる楽しさとかを知ってしまったり、他のABOたちのこと大切だって感じてしまったりとかして、光が強ければ強いほどその影が濃くなるように、いつもの何倍もの恐怖で押しつぶされそうだったんじゃないかって、叫ぶしかなくて、どうしようもなくて、そんなホクのひた隠しにしてきた本当の気持ちみたいなのが、全部込められた本気の叫び。

震えた。ビリビリと震えるような感覚がして、胸が痛くてたまらなかった。

怖くて不安になる叫びだった。よかった。

 

2つめは、最後のトリガーで銃口を向け合うところ。

「お母さんって、どんな人なのかな」

ABOの口から、明確に自分の家族のことについてのセリフがでたのって、このセリフくらいかなって思ってて(ナイトのセリフにも本当の親についての話は出るけれど、興味なさげな感じだったからノーカン)、ホクのどことなく漂う幼さって、こういう思考から来てたりもするのかなって思った。

お母さんへの憧れ、お母さんへの想い。

でも、自分が人工中絶児だと知ることで、憧れてたお母さんに捨てられた存在だと自覚してしまっているホク。それでも、お母さんをおもうホクに、ノクトは兄弟がいたらこんな感じかなって話す。

それ聞いて、ホクは笑って自分に銃口を向けるんですよね。

やっぱり怖い気持ちも滲んでる、でも優しい笑顔。

お母さんがいなくても、お兄ちゃんが、家族がいるって安心できたからこその、あの顔なのかなぁって。

ホクは劇中よく笑っているけれど、ここの笑顔が1番優しくて素敵だった。

そしてその後、みんなで舞台を降りていく時、ノクトに手招きされて駆け寄っていくホクの笑顔は本当に心から嬉しい楽しいって感じの笑顔で、もう泣いたよね。

あーやっと、やっと心から笑えたね。

嬉しいことがあって笑えたねって、そうおもった。

 

 

 

最後に、ライラ役の藤田くんについて。

ライラ……(号泣

公演初日から、ライラがやばいライラがやばいとみんな言っていて、そんなやばいのか!と思ってたらマジでやばかった(語彙力0

ライラちゃん……しんどすぎるでしょ……

恐ろしいほどやさしくて、悲しいほど強い子だった。

みんなに虹を渡らせるために、自分を犠牲にした子。辛すぎるでしょ。ライラロスだよ……。

その天使のような儚さと美しさと恐ろしさが、優しい顔つきや綺麗な歌声にピッタリで、もうダメだった。あーーー好きすぎる……(涙

 

ライラで印象に残ったシーンは2つ

1つめは発症を恐れてみんなが叫ぶシーン。

後ろで背中を向けて歌うライラが、綺麗で儚かった……。

ノクトとホクの叫び、ノーチの必死な歌声、その後ろで美しいコーラスを奏でるライラの透き通った声が、怯えるみんなとは異質で、わかってる感じがした。

死ぬことを受けいれたような歌声。

その右手が、コーラスと共に上に上げられ、最後崩れ落ちるように降ろされるところで、細胞が壊れていく病気っていう部分が頭をよぎった。

表情が見えないからこそ、その薄くて細い背中が、消え入りそうで怖かった。

本当に、恐ろしいほど美しかった。

えーん、ライラ……

 

2つめは、ノクトの歌い出しのその名は虹の後、ライラがみんなの間を通り抜けていくシーン。

ここ、ここで多分ライラちゃんは……涙

清々しくも見えるような、優しい顔をして、みんな一人一人の顔を眺めながら舞台を横切っていくライラ。

んんー切なかった……。

一回目の時、ここって分からなくて、ライラ結局どうなったんだ?って思っていたんだけど、2回目みてあーここだって気づいて泣いた。

ほんと優しい顔してるんだよな、ここのライラ。

恐怖も悔いも何も無いみたいな顔してじっくりみんなの顔を見て、言葉には出さないけど、1人ずつにお別れを告げるように。

そしてノーチとのコーラス。

んんん、泣かないわけなくないか?

ライラは総じて切なかった。

来世で幸せになって欲しい……まじで……。

 

 

以上、各キャストへの感想でした。

やっと終わった……。

今回は本当にCFTMに比べてかなりしんどくて、だからこそ演技が難しかったと思うけれど、あの特殊な世界観をちゃんと表現出来てるなと感じました。

舞台上にはたしかにリトリガの世界が広がっていたし、舞台上にいたのはABOたちだったし、アークの職員のみんなだった。

素晴らしかったです。

もし次があるならそれも見たいと強く思えるような作品だった。

第3弾待ってます……。

 

読んでくださってありがとうございました。